沖縄県外から沖縄のお墓を買うには?

最近では沖縄へ移住する方が大変多いため、県内への移住者が沖縄でお墓を買う機会も多くなっているように思われます。沖縄は全国的に見ても、独自の歴史と文化があり、特にお墓は形状やサイズも大きな違いがあります。このため、どのようなお墓を買えばいいのか、戸惑う点が多いかともいます。

また、シーミーなど、沖縄には全国的に見ても非常にユニークな風習があるため、このような点でも分からないことだらけではないでしょうか。

沖縄でお墓を買う場合、沖縄でも当然ながら、全国と同じ墓地埋葬法に従ってお墓が建てられ、販売されます。本質的には同じと考えて良いでしょう。ただ、沖縄独自の習慣や風習があるため、分かりにくい点が多いかもしれません。


どこでお墓を探せばいいの?

沖縄でお墓を買う場合、大きく分けて二つの方法があります。管理型霊園でお墓を買う方法と、個人で墓地を購入してお墓を建てる方法です。

霊園でお墓を買う場合は、本土で買う場合とさほど違いがないでしょう。沖縄にも、全国と同様にお寺などの宗教法人によって運営される霊園と、公益法人によって運営される霊園とがあります。

沖縄で、宗教法人によって運営される霊園は、□□寺△△霊園など、名前に特徴があるのでわかりやすかと思います。

そしてもう一つ、公益法人によって運営される霊園は、沖縄県内で非常に大規模に展開されているため、沖縄に住んでおられる場合に、テレビCMなどでもよく目にされるかと思います。

そして、これに対して、自分自身で墓地を探してお墓を建てるという方法もあります。この場合、自分で墓地を直接購入して、石材店を探してお墓を建てます。

このような方法があるのは、沖縄独自の歴史的、文化的な背景が理由にあります。沖縄は、他府県とは違い、檀家制度などが普及していなかったと考えられます。このため、お寺などが管理する場所に、密集してお墓を建てる風習がなかったことが原因でしょう。

ただし、自分で墓地を 探さなけらばならなかったり、市町村に許可申請が必要だったりと、個人墓を建てる場合には注意が必要です。希望される場合は、市町村などの自治体や石材店などによく相談されることをおすすめします。


沖縄にはお墓にまつわる固有の風習がある

沖縄には独自の歴史と文化あります。特に、お墓にまつわる風習は、全国的に見ても非常にユニークなものがあります。沖縄固有の文化になじみのない方は戸惑うことも多いのではないでしょうか。

代表的な例として、シーミーと呼ばれる清明祭が挙げられます。地域によってはウ、シーミー(御清明)とも呼ばれます。シーミーの時期になると、沖縄では、家族、親せきがお墓に集まって、ブルーシートを敷いてピクニックさながら、ご飯を食べたりします。

また、シーミーの前の時期になると、その準備としてお墓を掃除したり、草むしりをしたりして準備を始めます。このような習慣は、沖縄県外から来られて、沖縄の文化になじみのない方は、非常に驚かれるかと思います。


シーミー時期には交通渋滞に注意

ここで、意外と注意しなければならないのは交通渋滞です。シーミーの時期には、沖縄県内各地の霊園付近の道路がものすごく渋滞します。

シーミーの時期は、何月何日と具体的な日付が決まっているわけではありません。だいたい4月いっぱいと考えていただければよろしいのではないでしょうか。

4月に入って、特に土日は沖縄県内の霊園の周辺が非常に混雑します。中には、朝に霊園の敷地内に車を駐車して、シーミーを終えて出ようとすると、渋滞で何時間も出れなかったという話を聞いたりします。

このように、沖縄は全国的にも珍しい風習があります。お墓を探したりする際は、このような点も注意して探されたほうが良いかもしれません。


まとめ

本土からの移住者がお墓を探す場合、基本的には県外と同じで、管理型霊園などからお墓を買うことができることをご説明しました。

その一方で、沖縄特有の事情があり、個人墓も沖縄には存在していることもご紹介しました。ただし、自治体からの許可等が必要なので、購入する場合は自治体に問い合わせるなど、十分注意する必要があることをご説明しました。

また、沖縄では、シーミーなどの時期には交通渋滞が発生するので、十分注意する必要があることもお話ししました。

沖縄県内への移住者の数が増えているため、お墓の購入希望者の数が年々増加しているようです。

このような点を踏まえて、皆様がご希望のお墓が見つかるものと期待しております。