お墓を建てるとうことは、一生に一度あるかないか。工事の流れのイメージはなかなか湧かないものだと思います。特に沖縄のお墓は本土とは違い、家のようなかたちをしているので、ますますイメージが湧かないと思います。
沖縄のお墓の工事工程は、住宅と同様に、古い建造物(お墓など)の撤去、土間の設置、石材の組み立てという流れになります。
古い建造物(お墓など)の撤去
住宅を建てる時と同様、お墓を建てる場所に古いお墓などの建造物がある場合、それらを撤去する必要があります。
沖縄県内でお墓を建てられる場所は限定されていますので、 お墓を撤去して同じ場所に建てることはめずらしくありません。新しくお墓を建てる場合、旧所有者のお墓を撤去してそこに新たにお墓を建てることになります。
また、ご自身の古くなったお墓を新しく建て替える場合も、同様に撤去する工事が必要になります。
このように、お墓を建てる場合は、新築の家を建てる時と同様、古い構造物を撤去する作業が必要になります。
お墓を建てる土間の設置
お墓を建てるためには、住宅を建てる時と同様に、構造物を設置するための土間を造る必要があります。
墓石は非常に重いため、人が住む家と同様に、しっかりと基礎を作らなければなりません。このため、通常は鉄筋で骨組みを作り、コンクリートを流し込んで、しっかりとした土台を造ります。
お墓も住宅と同様、重い構造物を支えるために、しっかりとした土台を造らなければならないのです。
石材の組み立て
そして、できた土台の上にお墓を組み立てていきます。沖縄のお墓は本土の四角柱型のお墓とは違い、箱型の家のような構造をしています。このため、石材のパーツをしっかりと組み立てていかなければなりません。
石材のパーツも、屋根や四方の壁、入口の扉の部分など、住宅さながらにさまざまな種類で構成されます。それらを、熟練した職人が緻密に組み立てていきます。
沖縄のお墓は、土台が出来上がると、住宅の建築のように墓職人よって着実に組み立てられていくわけです。
まとめ
沖縄のお墓は、住宅の建築と同様に、旧構造物の撤去、土台の設置、そして石材の組み立てが必要だということをご説明させていただきました。
そして、組み立ては、本土のお墓とは構造的に違うため、熟練の職人によって複雑に組み立てられる必要があることもご説明させていただきました。
沖縄でお墓を建てるとき、このような点を踏まえて工事のプランを考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。