沖縄の霊園は全国と同様、大きく分けて二つのタイプに分かれます。沖縄県内の自治体で運営される公営霊園(公営墓地)と、民間で運営される民営霊園(民営墓地)です。
沖縄のお墓は、見た目や歴史、文化も大きく違うため、霊園の仕組みも違うと思われるかもしれません。しかし、他府県と同様、お墓にまつわる法律である、墓地埋葬法に従って運営されるため、大きな違いはありません。
沖縄のお墓は、亀甲墓や破風墓などに代表されるように、非常に大きく、個人墓タイプのお墓なども多いため、一か所に密集するだけではなく、山の中や街中などにも孤立して見かけることも多いです。
しかし、沖縄の都市計画やお墓の不足などの観点から、密集した場所にお墓を造る必要性が出ています。このため、沖縄県内でも、このようなニーズが高まっているのです。
それでは、それぞれのタイプの霊園について見ていきましょう。
沖縄の公営霊園(公営墓地)でお墓を探す
公営霊園とは、市町村などの自治体が運営、管理する霊園のことです。自治体が運営しているため、価格が安い傾向にあり、永続性に安心感があるためか、人気が高いようです。
お墓は住宅などと違って、自分の代だけではなく、何十年、何百年とお墓を使用する可能性があります。自治体は時代に左右されず永続するイメージがあるため、人気が高いのかもしれません。
ただ、公営の難点は、お墓の募集の枠が狭いことです。競争率が高いため、実際にお墓を購入できる人数は限られています。沖縄県内では、那覇市が管理する識名霊園や、浦添市が管理する浦添墓地公園などがあります。
しかし、一般的に沖縄でも公営霊園のお墓の空きは少なく、浦添墓地公園では公共事業によるお墓の移転のみしか受け付けないなど、お墓を購入できる枠は非常に限定的です。
沖縄の公営霊園事情も、全国と同様にお墓の販売枠が非常に狭いことがうかがえます。
沖縄の民営霊園(民営墓地)でお墓を探す
民営霊園とは、市町村などの自治体以外が運営する霊園のことです。民営霊園の代表的な例が、宗教法人が運営する霊園です。
このような施設は、お寺などによって運営、管理されています。沖縄県内でも、「○○寺○○霊園」などを見かけると思いますが、宗教法人によって運営されています。
そしてもうひとつの代表的な例は、公益法人によって運営される霊園です。こちらのタイプも、沖縄では非常に有名なため、なじみがあるかと思います。
民営のメリットは、公営のものとくらべてお墓を取得しやすいことが挙げられます。沖縄県内でも公営は限られており、そう簡単にはお墓を取得できないでしょう。
また、沖縄県内でも、民営の場合は数が非常に多いため、価格帯も様々ですし、地域やバリアフリーの有無など、幅広い選択肢があります。
民営といっても、沖縄県内においてもさまざまなバリエーションのものがあります。パンフレットや問い合わせをするなどして情報収集し、ご自分に合ったお墓を沖縄で見つけることをおすすめします。
沖縄の霊園は公営と民営のどちらがいいの?
公営と民営のどちらでお墓を購入したほうがいいかといえば、一概にはいえません。
沖縄においても、公営は、確かに自治体が運営しており、安心感があるため人気が高いかもしれません。しかし、お墓の募集の枠が非常に狭いことが多く、競争率が高い傾向にあります。公営のものにこだわっていると、なかなかお墓を持つことができないかもしれません。
特に、全国と同様 、沖縄県内でもお墓のための墓地不足が問題化しています。そのような背景から、民営なども時代のニーズにこたえて造成が進められています。
ご自身のニーズを見極め、しっかりと情報収集して、ご自分に合った最適なお墓を、見つけだすことをおすすめします。
まとめ
沖縄でも、霊園は他府県と同様に公営と民営があり、全国と同様、それぞれ特徴があることがわかりました。
公営は沖縄でも人気がありますが、お墓の募集枠が狭いため、取得はなかなか簡単ではありません。その一方で、民営では、寺院など宗教法人が運営するものや、宗教には関係がない公益法人が運営するものもあります。
公営霊園のお墓の募集枠が狭い一方、年々お墓の需要が拡大しているため、民営の霊園はニーズは日に日に高まっています。また、サービス向上のニーズに応えて、バリアフリーなどの施設も整備されている傾向があります。
全国と同様、沖縄でも今後このような管理型の霊園でお墓を購入する機会がますます増えていくことでしょう。